こんにちは、なす先輩です。
自分で動けない方って病院で勤務していると思ったよりも多いですよね。
そんな方々と切っても切り離せないのが、床ずれ。そう褥瘡です。
今回は褥瘡について、細かいことは置いておいて、とりあえずこれだけは押さえておけば先輩に怒られない程度に知識をまとめてみたので、是非最後までお読みください。
発赤
まず最初は発赤です。皮膚に異常がみられるはじめの一歩が発赤といっても過言ではありません。
おむつやテープかぶれ、硬いものが皮膚を圧迫していた、皮膚が炎症を起こしているなど、皮膚に異常を来しているサインが発赤ですね。
この見つけた発赤が、様子を見ていいものなのか、それとも何か対応しなければいけないものなのか、先輩に報告する前に自分なりの考えを持っていないといけません。
今回は褥瘡のお話ですので、患者さんの背面を確認したときに仙骨部に発赤があったとしましょう。
そのときにすべき行動はただひとつです。
赤くなっている部分を指で押して、離してください。
指を離したときに、赤みが変わらなければ褥瘡です。
褥瘡を初めにみつけた場合は写真に残して、褥瘡報告書を書きます。
持続する発赤をみつけたので報告書を書きました。もしくは、褥瘡報告書を書きたいのですが書き方が分からないので教えてください、と先輩に言えば大丈夫でしょう!
次に、赤くなっている部分を指で押して、離したときに一瞬赤みが引いてまた赤くなるようであれば消退する発赤で、褥瘡ではありません。
除圧して様子観察すれば良いでしょう。
仙骨部に消退する発赤があれば側臥位に、踵部にあるのならばクッションで浮かすなどすれば良きです。
褥瘡治癒の流れ
さてここからは本格的な褥瘡です。
褥瘡は皮膚の血流が悪くなり壊死してしまった状態です。
まずはその壊死した組織を取り除き、感染しないように注意しながら、肉芽が盛り上がってくるのを待ち、皮膚が出来上がったら治癒です。
この治癒までの流れを、ポイントを押さえつつ、簡単にみていきましょう。
褥瘡は4段階に分かれています。
黒色期
最初に褥瘡を見つけたとき、皮膚は赤かったかもしれません。
しかしその発赤部の皮膚の壊死状況によっては、時間が経つと黒くなってしまう場合があります。
黒色の皮膚壊死を伴うことが多いので、褥瘡の最初の段階を黒色期と呼びます。
この時期は、感染予防とデブリードマン(外科的に壊死した組織を除去すること)が目標です。
デブリ(と呼ぶことが多いです)は医師でなければできませんので、私たち看護師は感染予防として、抗菌作用のある薬剤を使用します。
黒色期では乾燥した壊死組織に対し補水性があり、抗菌作用のあるゲーベンクリームを使用することがほとんどです。
- ゲーベンクリーム:抗菌作用、補水性
そのため、黒色期の褥瘡を発見したならば、先輩に「ゲーベンですかね」とでも言っておけば合格でしょう。
黄色期(炎症期)
黒色の壊死組織をデブリした後、脂肪組織レベルの壊死組織が黄白色に見えるこの時期を、黄色期といいます。
黄色期では、黄白色に見える不良肉芽のデブリードマン、感染予防や炎症に対し抗菌作用のある薬剤の使用、浸出液が多いので吸水性のある薬剤の使用をしていきます。
そのため、不良肉芽が多ければ医師へデブリを提案し、カデックスやイソジンシュガーパスタといった薬剤を使用していけば大丈夫です。
- カデックス :殺菌作用、吸水作用、創面洗浄化作用
- イソジンシュガーパスタ:殺菌作用、吸水作用、肉芽形成作用
薬剤としては上記の特徴があるので、不良肉芽ばかりであればカデックス、赤く見える肉芽も多くなってきたのならイソジンシュガーパスタが選択肢になるでしょう。
赤色期(肉芽形成期)
良質な肉芽組織により創面が赤く見える時期です。十分な肉芽が作られると創が縮小してきます。
また、血流が豊富なため、感染のリスクは以前よりも少なくなります。
そのため、浸出液の量に応じて薬剤を選択し、肉芽を上げていく時期になります。
浸出液が多くなければ、プロスタンディン軟膏が候補になります。
高額(7,820円)、冷所保存、使用期限2週間という扱いに注意なフィブラストスプレーという薬剤もあります。
- プロスタンディン:保護・保湿作用、肉芽形成作用、表皮形成作用
- フィブラストスプレー:血管新生作用、肉芽形成促進作用
白色期(表皮形成期)
赤い良質な肉芽が作られると創は縮小し、表皮が形成されてきます。
この新たな表皮は白色調を呈するため、白色期と呼ばれています。治癒まであと一歩ですね。
表皮形成を促進する効果のある薬剤としてはアクトシン軟膏があります。
この薬剤は冷所保存になりますので、保存方法に注意しましょう。
- アクトシン:血流改善作用、表皮形成作用
まとめ
お疲れさまでした。
今回は発赤への対応、褥瘡の4段階の特徴と薬剤について学びました。
発赤へは指で圧迫し、持続する発赤か消退する発赤なのかを判断することが大事でした。
黒色期では、感染予防、乾燥しているためゲーベンクリームを使用することが多いです。
黄色期では、感染予防、浸出が多いので、カデックスまたはイソジンシュガーパスタを使用することが多いです。
赤色期では、肉芽を盛り上げるため、プロスタンディン軟膏やフィブラストスプレーを使用することが多いです。
白色期では、表皮形成を促すため、アクトシン軟膏を使用することが多いと学びました。
褥瘡は分類や危険度予測、予防法など、学ぶことは多いですが、先輩看護師でも資料を見ないと答えられなかったりします。
そのため、まずは適切な薬剤を選択できているかどうかが分かれば、「あ、この子は褥瘡少し勉強しているんだな」と評価してもらえると思います。
先輩に怒られるのは精神的にツラいので、これからもできるだけ怒られないよう一緒に勉強していきましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた。
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